YUCACOシステム研究会について

発足に寄せて


 YUCACOシステムとは全館空調システムの一つです。床下空間を利用して空調空気を吹き出し、且つ、床を暖めたり冷やしたりしますので、「ユカ」にこだわった名前になりました。YUCACOシステムは、住宅だけには限定しませんが、従来はあまりしっかりとは空調のことを考えてこなかった小規模な建物(木造戸建住宅やマンションの住戸)を想定した全館空調システムです。

 

 住宅に全館空調というと、日本の場合はまだ「贅沢」という反応が多いのでしょうが、エネルギーを有効に使う技術はどんどん進化していまして、今やコストがそれほどかからない全館空調が可能なのです。40坪程度の住宅において、YUCACOシステムを導入した場合、このシステムのための初期コスト(建物の高断熱化のための費用は除く)は 100万円程度、暖冷房・換気の運転コストは年間5万円以下、というのが目標とする費用です。建物の断熱基準は2020年までには義務化されますので、断熱が不十分な建物はいずれ建設できなくなります。YUCACOシステムに必要な断熱性は、この政府基準より少し高いレベルであり(たとえば窓のグレードを高めるだけよい)、それほど費用がかかるものではありません。

 

 YUCACOシステムにおいて核となる要素は、①建物の断熱・気密化、②高効率のエアコン、③高効率の小型ファンの三つです。たった1台のエアコンでもって、建物全体の暖冷房を賄うというのがこのシステムの特徴でもあります。それを可能にしているのが、①②③の要素であり、技術なのです。技術のポテンシャルとしては、これらは20世紀の終わりくらいには確立されていたかもしれません。しかし、その三つを巧みに組み合わせ、省エネルギーで快適な住宅空調システムとして確立するまでには少し時間がかかりました。1台のエアコンで創られる空調用の熱を建物の隅々まで運搬するという発想が不十分だったのです。日本の住宅は、都会ではとにかくスペースが貴重です。

 

 ですから、住宅では空調機械室やダクトスペースなどはもったいないスペースであり、そんなものは設けられないというのが、今までの支配的な考え方でした。しかし、バブルも疾うに終わり、今や空家が500万世帯も存在する時代です。我々は機械室やダクトスペースがもったいないなどとケチクサイことを言っている場合ではないのです。省エネ・快適に暮らすためには、必要な面積をその目的のために提供すべきだと、私は考えます。全館空調、しかも床チャンバー方式による床面全体からの放射熱によって均一に近い放射環境や温度環境が得られるYUCACOシステムは非常に快適な空調方式です。にもかかわらず、エアコンがたったの1台ですから、熱搬送ファンの動力を加えても、年間の暖冷房・換気の費用は5万円程度に収まるのです。また、システムのメンテナンスについても、今までの経験を無駄にせず、作業がスムーズに行えるように様々な工夫が採用されています。

 

 現在、我々は上記のことを実証し、本システムの確固たる設計手法を確立すべく、研究開発を行っています。また、デシカント空調や潜熱顕熱分離空調などの次世代の空調についても関心をもっています。住宅の全館空調というと、初期コストも運転コストも高く、贅沢品という時代は終わりました。住宅の断熱化が進み、エアコンやファンが高効率になった21世紀においてこそ、そうした進歩の恩恵を存分に享受し、リッチに且つ健康に暮らそうではありませんか。エネルギーとお金は有効に使いましょう。

 

坂本雄三   

 

YUCACOシステム研究会の概要

*団体名・設立の趣旨・設立年月日・所在地・役員・活動内容・会員・会費は、こちらの「YUCACOシステム研究会の概要」ページをごらんください。

 

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YUCACOとは:

 Your (あなたの) Uniform (均一に) Conditioned (調整された) Air (空気の) COnfiguration (配置)」の略で、「高気密・高断熱な躯体性能を有する住宅を高効率エアコン1台で快適に全館空調する省エネルギーなシステム」総称のことです。

YUCACOシステム研究会とは:

 日本の住宅における温熱環境の質的向上と省エネを一挙に実現する

「YUCACOシステム」の発展・普及を目指し、2012年12月に設立された研究会です。2015年1月5日に「一般社団法人YUCACOシステム研究会」となりました。

 

YUCACOシステム研究会のロゴマーク